エストラドットでホルモン補充。更年期症状の改善と骨粗鬆症の予防!

 

エストラドットは、女性の更年期障害の症状を改善するための貼り薬です。乳がん発症をおそれてホルモン補充療法を選択しないのはもったいないです!

エストラドットでホルモン補充療法

エストラドットは、女性の更年期障害の症状を改善するための貼り薬です。

エストラドットをはじめとした「ホルモン補充療法」が女性の更年期障害や骨粗鬆症(こつそしょうしょう)を改善する効果は「明らか」とされています。

欧米諸国のホルモン補充療法の施術率は30%~50%。
しかし、日本でのホルモン補充療法の施術率はわずか1%程度といわれています。

なぜ、更年期障害の症状改善や骨粗鬆症の予防効果が明らかとされるホルモン補充療法が日本で普及していないのでしょうか。

日本でホルモン補充療法が一般的にならないのは、

「ホルモン補充療法をすると、乳がんになる!」

と思っている人が多いからだと思われます。

ところが、実はこの「ホルモン補充療法をすると乳がんになる」という確率は、「まれ」と言っていいほどのわずかな増加であることが報告されているのです。

2002年に米国で報告された「WHI研究」によると、ホルモン補充療法を受けたグループと受けなかったグループの乳がん発生率は以下の通りです。

  1. ホルモン補充療法開始から5年以内…ホルモン補充療法をしていないグループと乳がん発症率に差なし
  2. ホルモン補充療法開始から5年以上…ホルモン補充療法をしていないグループの乳がん発症率が「1年間に1万人あたり30名が乳がん発症」、ホルモン補充療法をしているグループが「1年間に1万人あたり38名が乳がん発症」

「WHI研究」による報告は、ホルモン補充療法を受けた年数が5年以下のグループでは、ホルモン補充療法を受けていないグループと乳がん発生率に差はなく、ホルモン補充療法を5年以上継続した場合に乳がんが発生する確率が「軽度上昇」という報告でした。

乳がん発生の危険因子は「ホルモン補充療法を5年以上継続」のほかにも、
・ 肥満(BMI23.30以上)
・ 飲酒
などがありますが、それらの要因と差がないか、より低率であるといえます。

乳がんの発生をおそれて、更年期障害を食事療法や漢方薬治療だけでのりきろうとして、「効果がない…」「つらい…」と長い時間苦しむのはもったいないです!

この記事では、エストラドットをはじめとしたホルモン補充療法で更年期障害をのりきる方法を考えていきたいと思います。

 

女性の一生は、女性ホルモンとともにあります。更年期にはエストロゲンが急激に減少するため、さまざまな更年期症状があらわれます

女性の一生は、女性ホルモンとともにあります。

7歳ごろまでは男女差はありませんが、7歳を越えるころから女性ホルモンの分泌がはじまり、10歳~12歳で初経(初潮)を迎えます。

その後、10歳代~20歳代にかけて女性ホルモンの分泌量は増大し、20歳代、30歳代は卵巣機能が最も活発な時期となります。
安定して分泌される女性ホルモンの働きによって、乳房や性器が成熟し、女性らしい体つきとなります。
このころが、妊娠・出産に関わる大切な時期となります。

40歳代に入ると、卵巣機能が低下しはじめ、やがて卵巣機能は停止します。
閉経をはさんだ前後5年の「更年期」に入ると、女性ホルモンの分泌が急激に減少します。
この女性ホルモンの急激な減少に心と体がついていけずに、バランスを崩してしまうことでさまざまな更年期症状がおこります。

更年期におきる女性ホルモンの急激な減少を、女性ホルモンの必要最低量の補充によってやわらかく受け止める療法が、ホルモン補充療法です。

更年期を過ぎて、女性ホルモンの減少に心と体が慣れると、更年期症状も落ち着いてきます。

女性ホルモンの分泌量と女性の年齢の関係をグラフにまとめましたので、ご確認ください。

女性ホルモンの分泌量と女性の年齢

※クリックで表が開きます。

出典:ホルモン補充療法 愛知医科大学産婦人科学 若槻 明彦(PDFのP.20)

 

更年期障害の症状を改善するホルモン補充薬、エストラドットとは?

エストロゲン補充のための貼り薬

エストラドットは、「エストラジオール」を有効成分とするエストロゲンを補充するための貼り薬です。

製薬会社はノバルティス社。

ひと箱8枚入りで、3日~4日に1枚を、貼り位置を変えながら皮膚に貼って使用します。
ひと箱で約1ヶ月分(約28日分)です。

貼って使う経皮吸収パッチタイプなので、飲んで使う経口錠剤タイプと違って肝臓を刺激して凝固系を活性化し、静脈血栓塞栓症の発症リスクを高めるということがありません。

エストラドットでエストロゲンを補充することで、女性の更年期に起きる症状のうち、エストロゲンが急激に減少することが原因の症状を改善するとされています。

悩みが深いとされる月経異常(月経の頻発、多量の出血)や夫婦生活(膣の乾きの改善、性交痛の軽減)の改善と、骨粗鬆症の予防効果も期待されます。

ただし、子宮のある女性が卵胞ホルモン「エストロゲン」の単独投与を受けると、子宮内膜が増殖し、子宮体がんを発症する可能性が高まりますので、黄体ホルモン「プロゲステロン」を併用する必要があります。

エストラドットは、医薬品の個人輸入などで入手することができます。

エストロゲンと黄体ホルモンの投与方法には、

  1. エストロゲン・黄体ホルモン連続投与方法
  2. エストロゲン・黄体ホルモン周期的投与方法
  3. エストロゲン単独投与方法

などの種類がありますので、医師に相談しながら投与方法を選択してください。

ご紹介しているエストラドットは、こちらから購入できます。
エストラドットの通販

 

ご紹介しているプロゲステロン錠剤は、こちらから購入できます。
プロゲステロンの通販

 

 

男性こそ、更年期障害で女性の体にどんなことが起こるのかを知っておくべきです

男性こそ女性の更年期症状を知るべき

「更年期」とは、女性の閉経をはさんだ前後5年の時期をいいます。

女性の閉経は、一般的に50歳前後とされています。
なので、更年期は一般的に45歳~55歳の約10年間のことをいいます。

100年以上前は、女性の閉経年齢と寿命がほぼ同じだったため、女性に更年期の悩みはほとんどありませんでした。

女性が45歳になるころ、月経周期が乱れて、日数や出血量に変化が生じます。
この変化が、更年期に入った合図です。

このあと、月経周期が短くなっていき、終わりが近づくとともに月経が不定期になり、最終的に月経が停止します。
最後の月経から1年間、月経がなければ、「閉経」したとされます。

閉経をはさんだ前後5年の約10年間のあいだに、パートナー女性の体にどんなことが起こるのか、男性こそ知っておくべきです。

 

更年期障害の原因と、一般的な症状まとめ

更年期障害の一般的症状まとめ

 

更年期障害はなぜ起きるの?

女性の卵巣機能は、40歳を過ぎた頃から機能が低下して、やがて機能が停止します。

正常な状態では、脳から卵巣に「エストロゲンというホルモンをつくって」という指令が出ると、卵巣はエストロゲンを分泌した上で、脳に「エストロゲンをつくりました!」と報告(応答)します。
こうして、女性の体に、常に適量のエストロゲンが分泌されるように調節されているのです。

しかし、更年期に入って卵巣機能が低下すると、卵巣は脳からの指令に応えられなくなります。

こうなると、常に適量だったエストロゲンの分泌量が減少し、適量のエストロゲンによって維持されていた体の各機能に不調が出始めます。

そして、脳は指令を出しても出してもエストロゲンを分泌したという報告(応答)が得られないため、イライラを募らせます。

卵巣の機能低下に伴ってホルモンバランスが乱れ、ホルモンバランスの乱れを原因として自律神経の調節が乱れ、さまざまな更年期障害の症状が発症することになるのです。

 

更年期障害の代表的症状まとめ

エストロゲンの分泌が減少することによって、ホルモンバランスの乱れ、自律神経の調節の乱れがおこり、「エストロゲンの標的細胞」である体の部位を中心に、さまざまな更年期障害の症状が発症します。

ただ、更年期障害の症状は個人差があり、症状が強く出る人と弱く出る人がいます。
これは、ホルモンバランスの乱れに心と体がどう反応するか(緩やかに反応する人もいれば、過敏に反応する人もいる)ということが関係しています。

 

エストロゲン減少によって影響のある体の部位と主な症状

影響のある体の部位 主な症状
骨粗鬆症
精神神経系(脳と心) 頭痛、めまい、耳鳴り、不眠(睡眠障害)、不安感、イライラ、憂鬱、精神不安定、意識低下、記憶力減退、立ちくらみ、うつ症状、パニック障害
眼の乾き(ドライアイ)、視力低下
口の渇き(ドライマウス)、唾液分泌が減ることによる虫歯・歯周病、口臭
血管運動系 のぼせ(顔がぽっぽと熱くなる)、ほてり(急にほてって、汗が出る。ホットフラッシュともいいます)、発汗(多汗)、冷え症、動悸、息切れ、むくみ、脈が速くなる(頻脈)、血圧が激しく上下する、微熱
乳房 乳房の痛み(乳房痛)
消化器系(結腸) 便秘、下痢、腹痛、悪心、嘔吐、食欲不振、過敏性腸症候群
泌尿器系 頻尿、残尿感、排尿痛、血尿、尿失禁
生殖器系 月経異常、膣乾燥感、性交痛、性欲低下
運動器官系 腰痛、肩こり、関節痛、筋肉痛、背部痛(背骨が痛い)、疲労倦怠感・易疲労性(疲れやすい感じがする)、息切れ、のどのつかえ
知覚系 手足のしびれ、知覚鈍麻(感覚がにぶくなる)、知覚過敏(感覚が鋭くなる)、蟻走感(蟻が体をはっているような感覚)
皮膚系 皮膚の乾燥(カサカサ感)、かゆみ、しわ、くすみ、シミ、透明感の低下

 
更年期障害の症状には、上記の表のような代表的な症状がありますが、それ以外にもさまざまな症状の発症が考えられます。

そして、これらの症状は更年期障害を原因とするとは限らないという点が非常に重要です。

「更年期障害が原因かも…?」という心や体の不調を感じたら、まずは専門医(婦人科)の診察を受けましょう。

 

更年期障害になると、こんな悩みを抱えることになる…。更年期症状の悩みは、家族や周囲の理解を得て乗り切りましょう

更年期症状は家族や周囲の理解で

 

(1)更年期全般

一般的な更年期である45歳~55歳は、現役で働いている女性も多い中、更年期障害の症状で出勤ができなくなってしまうほど症状が強く出る場合もあります。

職場や家庭でも、精神的に不安定になり、突然怒り出すようなケースがみられます。

不必要な誤解を招かないように、職場に対しては、診察を受けた先の医療機関から診断書を出してもらって、職場に提出して上司や同僚との話し合いの場を持つことが重要です。

また、家庭においては、家族の理解がなにより重要です。

ただ、いかに気心の知れた家族といっても、更年期症状が出続けている状態を放置して理解を求めるということはせずに、専門医を受診して適切な治療を開始した上で家族と過ごしていくことが円満のポイントです。

 

(2)更年期の夫婦生活

女性は更年期に入ると、「膣の乾燥感」、「性交痛」、「性欲低下」という状態を伴います。

しかし、パートナー男性がそのことを知らなかったり、気づかなかったりして、更年期の妻に対して今までと変わらない夫婦生活を求めることで、更年期女性の大きな悩みのもととなり、大きな問題に発展していきます。

この問題について、一番大切なのは「夫婦相互の理解」です。
妻側の心と体の状態を、夫側がしっかり理解していることが大事です。

妻の心と体の変化について、夫の理解が不足していると、夫からするとただ単純に「夫婦生活を拒否された」と映ってしまいかねません。

更年期の女性は、体の仕組みとして膣が乾きがちになり、そのことで挿入時のピストンに痛みが伴ったり、感じにくかったりします。

膣が乾いていることで性交痛が起こる場合には、薬局などで販売しているローションを使用することで膣に潤いを与えることができ、滑らかなピストンを得ることができます。

また、更年期でも生理がまだある場合は、当然妊娠の可能性もありますので、避妊についての準備も必要です。

ただ、避妊具にコンドームを使用すると、生に比べて感じにくくなってしまうという女性も多くいます。
男性も、ゴムありとゴムなしでは、ゴムなしの生のほうが感じやすいということがあります。
このような場合には「子宮内避妊具」を導入するケースがおすすめです。

「子宮内避妊具」を装着すれば、性交時に特に避妊の準備の必要はなく、避妊率はほぼ100%のため、妊娠の心配をせずに安心して生セックスを楽しむことができます。

避妊率がほぼ100%の避妊方法は、「子宮内避妊具」の他にも「低用量ピル」や「パイプカット」などがありますが、低容量ピルは含有ホルモン量の強さから更年期の女性に向かない場合が多く、パイプカットは後戻りができない避妊方法のため、「子宮内避妊具」が選ばれることが多いようです。

避妊方法の選択は、医師と相談しながら決めるのがいいと思います。

望まない妊娠は、中高生などの若年層だけではなく、40代、50代の女性にも多く起こっています。
「閉経も近いし、妊娠はしない」
と決め付けるのは危険です。

大好きな旦那様、奥様との素敵な夫婦生活のために、お互いの理解を深めて、安心できる避妊をしてください。

性欲の旺盛な男性も、今まで毎日や週4日だった夫婦生活を、回数を減らしたり、フェラチオや手コキ、素股などで射精するようにしたり、裸で抱き合ったり、肌に触れ合ったりする時間を楽しんだりする回を増やしたりする工夫をすると、更年期の妻の負担を減らした夫婦生活を楽しむことができると思います。

 

(3)更年期の生理

今まで、安定した周期で訪れていた生理が、更年期に入ると、周期が不規則になったり、出血なのか「おりもの」なのかはっきりしない状態になったりと、心配になってしまう女性が多いようです。

人生80年、90年ということから考えると、45歳頃~55歳頃の約10年間の更年期は、人生の中間地点での折り返しポイントと考えることもできます。

「自分もある程度の年齢になったし、更年期症状がでるのも当たり前だなあ」

と軽く構えて、深く考え込みすぎないことが、更年期のうつ症状を避けるコツのようなものです。

今のありのままの自分を受け入れるということが大事です。

また、閉経前の生理周期の乱れとともに、月経が頻発したり、出血量が増加したりすると「鉄欠乏性貧血」にもなりやすいので注意が必要です。

完全な閉経を迎えるまでに数年は要しますから、体調や気分に応じて、適切な治療を受けながら楽しく生活していきましょう。

 

更年期障害の症状は人それぞれ。軽い人も重い人もいます。まずはチェックシートでチェックしてみましょう

日本の更年期診療でチェックシート(質問紙)を使用するケースは全体の35%ですが、チェックシートを使用する場合の62.8%で使用されているのが「簡略更年期指数(SMI)」です。

日本において使用されている更年期指数・調査表には、「簡略更年期指数(SMI)」のほかに「Kuppreman 更年期指数 安部変法(KKSI)」、「健康調査表(M I-7)」、「慶應式中高年健康維持外来調査表」、「日本人女性の更年期症状評価表」などがあります。

「更年期障害かな?」

と思った場合は、チェックシートで客観的な評価を受けつつ、専門医(婦人科)の診察を受けて、血液ホルモン量を測る検査をすることがおすすめです。

まずは、チェックシートをお試しください。

 

簡略更年期指数(SMI)

症状の程度の応じて、どれかひとつでも症状が強く出れば「強」とします。
自分で点数を入れて、合計点数をもとにチェックをしてください。

症状 なし 点数
1. 顔がほてる 10 6 3 0
2. 汗をかきやすい 10 6 3 0
3. 腰や手足が冷えやすい 14 9 5 0
4. 息切れ、動悸がする 12 8 4 0
5. 寝つきが悪い、眠りが浅い 14 9 5 0
6. 怒りやすく、イライラする 12 8 4 0
7. くよくよしたり、憂うつになる 7 5 3 0
8. 頭痛、めまい、吐き気がよくある 7 5 3 0
9. 疲れやすい 7 4 2 0
10. 肩こり、腰痛、手足の痛みがある 7 5 3 0
合計
更年期指数の自己採点の評価方法
合計点数
0点~25点 異常なし
26点~50点 食事、運動に注意
51点~65点 更年期・閉経外来を受診
66点~80点 長期間の計画的な治療
81点~100点 各科の精密検査、長期の計画的な対応

出典:更年期不定愁訴のみかた – 日本産科婦人科学会
出典:小山嵩夫「簡略更年期指数:SMI」

 

更年期障害のケアの方法。ホルモン補充療法、漢方薬療法、食事療法、心療内科的な療法などがあります

ホルモン補充などで更年期症状ケア

 

ホルモン補充療法

ホルモン補充療法(HRT)は、更年期の生理の不順や不正出血の悩みをホルモン補充で改善する方法です。

自然のままだと、更年期の時期に急激に減少してしまう女性ホルモン(エストロゲン)を、緩やかな減少にコントロールすることで、心と体が急な変化にびっくりしないようにしながら、心と体をゆっくり変化になじませます。

ホルモン補充療法では、急激に減少するエストロゲンを必要最小限に補充していきます。
ただ、エストロゲンを単独で投与すると子宮内膜過形成の頻度が増加してしまうので、黄体ホルモン(プロゲステロン)を併用することでその危険をなくします。

子宮が摘出後の場合は、エストロゲンが単独投与されます。

エストロゲン製剤には、「飲み薬(錠剤タイプ)」、「貼り薬(皮膚に貼るタイプ)」、「塗り薬(おなかなどにジェルを塗りこむタイプ)」などの種類があります。

錠剤タイプの経口エストロゲン製剤は、肝臓を刺激して凝固系が活性化し、「静脈血栓リスク」が高まるとされていますので、皮膚に貼るタイプや皮膚に塗るタイプの経皮エストロゲン製剤で静脈血栓などの心筋梗塞リスクを低下させる方法がおすすめです。

ピルとホルモン補充療法の違い

 
避妊や生理不順を解消する目的で、更年期の前から低用量ピルを使用している女性も多くいます。

低用量ピルもエストロゲンとプロゲステロンを含んでいますので、ホルモン補充療法に使用することもできそうですが、低用量ピルはホルモン補充療法に比べてエストロゲンの強度が4~6倍以上となっていますので、更年期のホルモン補充の目的でピルを使用すると、乳がんや血栓症のリスクを増大させてしまいます。

更年期が近づいてきたら、医師と相談しながらピルからホルモン補充療法への切り替えを検討してみてください。

避妊を目的としてピルを使用している場合は、「子宮内避妊具」の導入を検討するのがおすすめです。

 
ホルモン補充療法はエストロゲンの急激な減少をゆるやかにする治療法なので、エストロゲンの急激な低下が原因で起きている更年期症状にはかなりの効果が期待できます。

ただし、更年期症状の万能薬というわけではありません。

症状によっては心療内科的な治療や漢方薬などの併用が必要な場合がありますので、治療にあたっては、専門医(婦人科)に相談しながら進めていってください。

 

漢方薬療法

漢方薬は「長期間使用しても副作用が少ない」ということから、更年期症状を改善するために漢方薬の服用を考える女性も多いと思います。

実際、更年期症状が軽度の場合は食事療法や漢方薬療法で経過観察をすることもあるなかで、欧米と比較すると、乳がん発症をおそれるあまりに、ホルモン補充療法に消極的になり、過度に漢方薬療法に走ってしまっているというのが日本の更年期症状治療の現状と思われます。

漢方薬療法は、ホルモン補充療法に比べて効果を実感できるまでに時間がかかりますので、ご自身の更年期症状の程度に応じて、苦しい時間を少しでも少なくするように、ホルモン補充療法も視野に入れながら医師と相談してみてください。

 

心の治療

更年期の女性は、身体的な不調だけではなく、精神的な不調を強く感じる場合もあります。

激しいイライラ感を感じたり、強い不安を覚えたりします。
うつ病と診断されるような症状を呈する場合もあります。

どの場合においても、自己判断をせずに、まずは専門医に相談をしてみましょう。

ホルモン補充療法などを受けても、精神的な症状が残る場合がありますので、そういった場合は抗うつ薬や睡眠薬などを併用しながら症状を改善する方法がとられます。

 

食事療法

「大豆イソフラボン」や「ポリフェノール」をはじめとして、更年期障害の症状に有効な成分を持つ食事を積極的に取り入れることで、更年期を乗り越えていこうという考え方もあります。

人間の体は毎日の食事からつくられるので、更年期障害の症状に有効な成分を積極的に摂取することはもちろん大切ですが、病的な症状が強く出ている場合は食事療法にこだわりすぎると結果として長い時間を苦しむことになります。

症状の程度をみて、医師とも相談しながら、楽しみながら食事療法を取り入れていきましょう。

 

更年期障害の症状について、女性はアピールを。男性は気づかいを

更年期症状への夫婦相互理解を

更年期におきる女性の心と体の変化は、女性にとって症状の個人差が大きなものです。

症状が人それぞれなだけに、更年期の女性は可能な限り今の自分の状態を言葉にして家族や周囲に伝えていくということが必要です。

特に、夫婦生活に関することは、思い切って話し合いの時間を持つことで状況はかなり改善されます。

男性は、女性の更年期に対しての「無知」が原因で、パートナー女性とぶつかってしまったり、寂しい思いをしてしまったりするようです。

加齢に伴う卵巣機能の低下と停止、女性ホルモン「エストロゲン」の分泌の減少、女性ホルモン分泌が不安定になることによる自律神経の不調と更年期症状、といった女性の更年期の原因と仕組みを理解することで、男性は更年期の女性にもっと優しくなれます。

  • 女性は、更年期に入ったことを男性にアピールすることを躊躇しないこと
  • 男性は、女性の更年期の原因と仕組みを理解すること

更年期は男性にもあります。
男性更年期の代表的な症状は、

  1. ED(勃起不全)、性欲の低下
  2. うつ症状、疲労、記憶力・集中力の低下
  3. 発汗、ほてり、睡眠障害

などです。

大好きなパートナーのために、お互いの更年期について知る時間をつくってみてください。